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魔導学校ジスターデ分校の寮生活、新入生アッテムの体験記

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 5月 3日(土)02時10分58秒
返信・引用
 
○寮母さんからの説明

 新入生の皆様、魔導学校ジスターデ分校へのご入学おめでとうございます。当分校では本校と違って寮生活を強制は致しませんが、スピーディーなスキルアップを目指すのであれば寮での生活をお勧めします。
 と言いますのも、当寮では栄養配分から規則正しい生活環境、そして反射神経と即断決行の精神強化まで完備しております。当寮では学生である時分から魔導師として皆様を扱い、日常生活においても魔導師たらしめんための設備が整っています。
 寮での生活を希望する学生の皆様はこのまま説明をお聞きください。

 先に説明申し上げたとおり、当寮では反射速度と即時判断力の強化が可能です。なぜ可能かと申しますと、なんと寮の至る所にトラップが仕掛けてあるからです。
 魔導師になったら油断は禁物です。学生の時分から危機管理能力を鍛えておくことはまさに必須。とっさの状況にも最善の行動を選択できるように皆様にはトラップ満載の寮での生活をお勧めします。ちなみにトラップは毎週配置場所が変更されます。怪我をしても寮母の私を訪ねてきましたならば即座に治療してあげますので安心してください。
 そしてこれは昨年から導入されたことですが、トラップに加え仕掛け人も配備されることになりました。どんな方が仕掛け人として皆様の隙を突いて襲ってくるかはここでは詳しく申しません。体験してからのお楽しみです。
 寮で共同生活を送る学生は仲間です。時に協力し合いトラップを潜り抜け、時に分担して仕掛け人を退去させる。危機管理能力だけではなく仲間意識まで強められる素敵な当寮へ是非入寮くださいませ。たっぷりとトラップを仕掛けてお待ちしております。

○頼もしい先輩との出会い

 お、おまえ新入生だろ。はは、んなにビビることねぇって。罠っつっても大したことねぇからよ。寮母のばあさんだって気楽に説明してただろ。至るとこって言ってたけど一歩進むごとにあるわけじゃねぇんだからよ。
 油断ならねぇのが仕掛け人のほうだ。去年から現れやがったがなかなか意表を突くのがうめぇんだ。この俺様が57回も黒焦げにされちまった。あ、でも俺様だって仕掛け人に跳び蹴りかましてやったぜ。避けられたけどな。

 食堂は比較的安全だからそう気ぃ張るなって。俺様が今日は特別に一緒にいてやるからよ――って・・・・・あ~~~、まぁ、なんだ。比較的ってのは他の場所に比べての話で完全に安全地帯ってわけでもねぇんだな。なんつーか・・・・・・・今日の飯には毒が盛られてたみたいだ。死屍累々だな。いや、死んではねぇだろうけど。
 ま、その・・・・・・・た、楽しくやってこうぜ。

○仕掛け人という名の刺客

 拝啓、お父さん、お母さん。
 僕は栄えある魔導学校ジスターデ分校に入学し、お2人にやっと恩返しができるものと考えていました。なぜならパンフレットには卒業生の9割が騎士団や安定した高給取りの職業に就いていると謳われていたからです。
 僕の将来の夢は小さいころから変わっていません。お2人に楽をさせるために騎士団に入団するつもりです。その夢は決して色褪せてはいません。
 貧しい家なのに僕のために入学金を捻出してくれたお2人にはとても感謝しています。お2人の負担が少しでも軽くなるようにと、奨学金を受けられる成績で入学も果たしました。新入生代表に選ばれた僕をお2人はとても喜んでくれましたね。僕も嬉しくてお2人につられてもらい泣きをしてしまいました。
 信じられないほどに格安の寮へと入寮する日にくれたお守りは毎日肌身離さず持ち歩いています。
 お2人から離れた生活を送るようになってどれだけの日々が流れたでしょうか。僕にはとんでもなく長い時間が経ったように思えます。お2人の顔が見たいです。声が聞きたいです。どうやら早すぎるホームシックにかかってしまったようです。毎夜、お2人に会える日を夢見て眠りについています。

 ところで話は変わりますが、僕は今日ちょっとこの世からおさらばするかもしれません。
 僕の目の前でなんだかとても凶悪そうな顔をした軽く2mを超えたがっちりした体格の男性が棍棒を振り上げています。どこかの脱獄囚みたいに見えます。彼の足元には先日僕に優しく声をかけてくれた先輩が泡を吹いて昏倒しています。先日はついツッコミし忘れましたが57回は多すぎると思います。どれだけ油断していたんですか。それともそれだけ仕掛け人が強かったと言うことでしょうか。倒れているのは先輩だけではありません。他にも数人昏倒しています。どうやら僕もあの仲間に加わりそうな予感です。
 お父さん、お母さん。再会するころには僕はいろんな悟りを開いているかもしれません。
 それではさようなら。

○無責任天使(妄言編)

 そ、そんな暗い顔すんなって。いや確かに昨日のあいつは反則だったけどよ。ほ、ほら、生きてりゃ楽しいことだってあるはずだからさ。そうだ、前向きに生きてけるように天使に会わせてやるよ。
 ・・・へ?あ、いやいやいやいや!昇天させようってわけじゃねぇって。信じろって。
 ほら立てよ。天使ってのはもちろん比喩表現。会えるかどうかはわかんねぇけどたまに現れる女の人でさ、俺らのアイドルなんだよ。現れる場所は決まってねぇし時間帯もまちまちだけど、俺らが調べた結果最も出会える可能性の高い場所を割り出したんだ。おまえも天使を見たら絶対にこの寮を好きになると思うぜ。この寮でしか会えねぇんだからよ。

 ・・・・・・・・まぁ、なんだ。この爆撃地雷地帯と化した廊下を越えた先なんだが・・・・寮母のばあさん威力の調節間違えてねぇかな。

○無責任天使(撲殺編)

 拝啓、お父さん、お母さん。
 先日、脱獄囚と勝手に命名した仕掛け人にフルボッコに遭ってから僕のテンションはだだ落ちです。もう子供のころからの夢なんてどうでもいいから帰りたい気持ちでいっぱいです。お2人もあの脱獄囚に出会ったら情けないこの僕を許してくれると思います。思えば僕はお2人に手を上げられたことすらありませんでした。初にしてごついおっさんにフルボッコに遭った僕は人生を悲観しています。
 先輩なんて天使だなどと頭の沸いたことを言っています。フルボッコにされて頭の回路がどうにかなってしまったようです。しかもその天使に会うために地雷廊下を駆け抜けろとまで言い出しました。
 僕は先輩の思考回路を正常に戻すために失礼を承知で後ろ頭をバットで殴ってあげるべきでしょうか。脳内投票では満場一致で可決です。ちょうど足元にはバットではありませんが鉄パイプが転がっています。

○無責任天使(邂逅編)

 相変わらず落ち着かない場所ね、ここは。あら、仲間割れまで起きてるじゃない。ねぇそこのあんた。いくらなんでも後頭部を鉄パイプで強打するのは危険よ。思いっきり出血してるじゃない。下手すると死ぬわよ、その子。

 ・・・――ちょっと待って。すぐ行く。あ、ねぇ、あんたって確か白いカード持ってたわよね。使ってあげてよ。・・・は?メンドイって。あんたねぇ。たまには人助けしても罰当たんないわよ。・・・・・え?余計なお世話よ。

 まったくあの子も我が侭なんだから。そこのあんた、そういうわけで助けてあげられないから自力でなんとかしなさい。救急テープならあげるけど。

 ―――ちょっと待ちなさいってば。今行くから。

 じゃあね、また会いましょう。
 
 

魔導学校ジスターデ分校の実戦訓練風景4

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 5月 3日(土)02時09分31秒
返信・引用
 
 はいはーい。実戦訓練のお時間でーす。最近実戦訓練じゃなくて魔とのじゃれ合い時間とか言われてるみたいですけど、先生もその通りだと思いまーす。レトポーフ本校と違ってジスターデ分校では魔との触れ合いを取り入れてまーす。今度の遠征学習では友好都市オルテガに行っちゃいまーす。楽しみ楽しみー。

 さあ、今日の実戦訓練はクラッシュ&バーンでーす。
 あれれー?なんだそれって顔してるー。クラッシュ&バーンは二人一組で行う障害物レースでーす。ただーし、ペアになるのは人ではなくて魔でーす。人にできることと魔にできることを考えながらレースに挑んじゃいましょう。
 ペアになってくれる魔は雑魚魔キューブの皆さんでーす。タイプ“ムーン”じゃないから言葉はしゃべりませーん。がんばって意思疎通を図ってねー。キューブの皆さんもがんばるからねー。
 体力、知力、魔力を駆使して見事にゴールした子にはなーんと、豪華な賞品が用意されちゃってまーす。協力してゴールしてね。わたしの実戦訓練では今日以降キューブとペアを組んで行うので、ペアになったキューブに目印となるシールを貼ってあげてくださーい。キューブも喜びますよー。忘れないようにしてね。毎年忘れちゃう子がいて大変なの。
 それじゃあまずはペアとなるキューブを選びましょう。フィーリングの合ったキューブを選ぶのがミソでーす。
 

魔導学校ジスターデ分校の実戦訓練風景3

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 5月 3日(土)02時07分58秒
返信・引用
 
 なに?また鬼ごっこがやりたい?前の実戦訓練が気に入ったのか。だが残念ながら今日はロウファンさんは来てない。鬼ごっこ訓練はまた今度だ。
 今日はまたまた特別講師に登場してもらうぞ。雑魚魔の中で一、二のかわいさを誇る北国カルクン神聖国からお越しの雑魚魔スノットのバニンさんと、魔導国レトポーフからお越しの雑魚魔バブルのミホウさんだ。そしてロウファンさんの推薦でやってきた下弦魔モンケ亜種のモッチーさんを加えた3匹と鬼ごっこをする。
 誰だ今筋肉ゴリラって言った奴は。前の鬼ごっこと違うのは鬼が君たちだということだ。君たちが鬼となって彼ら3匹を捕まえる。ただし、君たちには鬼として彼らを捕まえるチームと鬼から彼らを守るチームとに分かれてもらう。

 今回も能力の使用は可。マナチップも可だ。制限時間内に彼らを捕まえたら赤チームの勝ち。守りきったら青チームの勝ちだ。だが彼らに攻撃しちゃいかんぞ。攻撃していいのは対抗チームの生徒にだ。あんなにかわいい魔に攻撃したら先生怒るからな。
 誰だ今筋肉ゴリラって言った奴は。行動していい範囲は前回と同じグラウンドと仮想障害物ゾーンだ。仮想障害物ゾーンの設定は岩場にした。
 マナチップを使い切ったら先生のとこに来い。新しいのに交換してやる。
 よーし、ルールは以上だ。それじゃあ10分後にスタートだ。青チームは先に行って罠を仕掛けてきていいぞ。赤チームは作戦でも練ってろ。
 

魔導学校ジスターデ分校の実戦訓練風景2

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 5月 3日(土)02時06分52秒
返信・引用
 
 よーしお前ら集まったか?今日の実戦訓練は鬼ごっこだ。鬼は特別講師、下弦魔デザートウルフのタイプ“ムーン”のロウファンさんだ。
 はっはっは、いい悲鳴だ。だが安心するように。ロウファンさんは鬼歴35年というベテランだ。鬼ごっこの鬼をやらせたら右に出る者はいないぞ。ロウファンさんからも一言どうぞ。
 「噛み殺してやる」
 はっはっは、いい悲鳴だ。誰だ、今筋肉ゴリラと言った奴は。ロウファンさんのウィットの利いた洒落が理解できんのか。

 それじゃあルールを説明するぞ。ルールは至ってシンプルだ。鬼からひたすら逃げるだけでいい。捕まったらアウトだ。ただし特別ルールがある。魔導、体術による攻撃は可。マナチップも配ったのを使っていいぞ。攻撃のヒットによる接触はアウトにならんからどんどん攻撃しろ。ロウファンさんもベテランだから慣れてる。
 「攻撃が当てられたら見逃してやる」
 協力攻撃も可だぞ。でも裏切りはやめとけよ。後の学校生活でギクシャクしたくないだろ。
 刃物は危険なので使っちゃいかんぞ。ロウファンさんにも効かん。誰だ今筋肉ゴリラって言った奴は。デザートウルフは特殊な体毛を持っていて刃物を一切通さない。なんかの講義でやったろ。
 早々に捕まった奴にも救済処置はあるぞ。同じく特別講師の雑魚魔キューブの仲良し3人組の中から一匹を当てるゲームに勝ったら晴れて釈放だ。釈放されて1分間は無敵状態でロウファンさんも手は出さない。だがお前らからは攻撃を仕掛けられる。救済措置は何回でも受けられるぞ。何度もロウファンさんに挑戦したい奴はどんどん挑戦しろ。
 ルールの説明は一通り終わったな。逃げられる範囲はこのグラウンドと仮想障害物ゾーンだ。仮想障害物ゾーンの設定は密林にしてある。
 よーし、じゃあ1分後に鬼のスタートだ。逃げろ。
 

魔導学校ジスターデ分校の実戦訓練風景1

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 5月 3日(土)02時05分27秒
返信・引用
 
 本日はマナチップを使用した実戦訓練を行いますぅ。手元に15枚のマナチップがあるか確認してくださいぃ。色は全部で5色。それぞれ3枚ずつあるはずですぅ。
 ありましたかぁ?ではではこれから実戦訓練における注意事項をお話しするので、ちゃぁんと聞いててくださいねぇ。
 これからランダムで皆さんを3つのチームに分けちゃいます。さっき配った腕章を着用してくださいぃ。ちゃぁんと見えるようにしなきゃダメですよぉ。
 それじゃあ行っきまぁす。チンチラホイホイゴロリンコ。はぁい、腕章に色が付きましたねぇ。ゴールデンチームとシルバーチームとレインボーチームでぇす。同じ色の人がチームだから協力して他色チームを攻撃しましょう。
 自分の能力を使っちゃダメ。マナチップだけ使用可ですぅ。攻撃を受けても3回までは自分で治療できますぅ。もちろん他の人を治療しても構いません。マナチップを使い切った時点でリタイヤですぅ。白のマナチップを使い切ってしまった状態で攻撃を受けてもリタイヤですぅ。でも1分以内に他の人に治療されれば戦線復帰できますぅ。
 マナチップのトレードや譲渡はダメ。奪うのもダメだからね。それと物理攻撃も禁止。やった時点でリタイヤですぅ。あ、もう一つ。隠れたまま参加しないのもダメですよ。ちゃぁんと参加してね。
 早くリタイヤしちゃった人には1回だけ復活チャンスがありますぅ。行動範囲はグラウンド、デニシモ林、訓練用廃校舎ですぅ。
 マナチップには威力の制限が設定してあるから大怪我することはないと思うけどぉ、多少の怪我は覚悟してね。
 ではではぁ、チームに分かれて作戦ターイム。10分後に始めますぅ。
 

魔導学校の根源サークル部員ヘッターの活動風景3

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 5月 3日(土)02時04分9秒
返信・引用
 
 ちーす。おう、一年坊主ども、どうしたよ暗い顔して。
 はぁ?・・・・・あぁ、昨日の乱闘か。オレ昨日いなかったから知らねぇけど、どうせまた沈黙サークルのブッチョとやらかしたんだろ?ブッチョとあっちのブッチョは同期でさ、ってオレも同期だけど、超仲悪いんだわ。顔合わせりゃケンカしてるからまぁほっときゃいんじゃね?いざやばい状況になったら副ブッチョが仲裁してくれるし。まぁ仲裁回数は3回のまま更新されてねぇけど。副ブッチョものんきな性格してるからさ、危機感がすっげぇ低いでやんの。
 あ、オレ?オレは仲裁なんかしないし。だってあいつらの乱闘見てると楽しいもん。昨日は用事があったから見逃したけど惜しいことしたよな。久しぶりだったのに。

 今日の活動?昨日の乱闘でブッチョが謹慎処分受けてるからないんじゃね?何、やりたいの?
 ん~、じゃあ特別に今日はオレがやってやるか。折角来たんだしよ。
 そもそも魔導師の通り名って「○○の魔導師」ってのが普通じゃん?この国の創始者も創世の魔導師って付いてるし。通り名の法則って言うか、なんかそういう風になってるわけだ。でも歴史上でその通り名の法則に従ってねぇのが2人いるわけ。それが根源の解読者と沈黙の申し子だ。なんでか分かるか?この2人が間違いなく天才だったからだ。
 は?・・・・あぁ、確かに三魔人も法則に従ってねぇな。あいつらのことはオレもよく知らん。それは三魔サークルの奴らに聞けよ。美味しそうな名前のサークルだろ。ちゃんと実在してんだぞ。
 いずれ講義でもやると思うけどよ、この2人がいたからこそ今の魔導師があるわけだ。根源の解読者の理論がなきゃ魔導をここまで使いこなすことはまずできなかっただろうし、沈黙の申し子がいなきゃ魔導を戦闘で使うことはなかっただろうな。
 ブッチョとあっちのブッチョは争ってるけど、どっちの存在も魔導の発達に貢献した偉大な人物なわけだ。
 まぁでもどっちかに会えるって状況になったら迷うことなく根源の解読者を選ぶけどな、オレは。なんだかんだ言ってもオレもブッチョと同じで根源の解読者が好きだからよ。

 じゃ今日はこんぐらいにするか。ブッチョもいないし、副ブッチョも来てねぇし。
 んじゃ、またな。
 

魔導学校の根源サークル部長レフの活動風景2

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 5月 3日(土)02時02分59秒
返信・引用
 
 やぁ同志諸君。今日も根源の解読者について語り明かそうではないか。
 ん?どうしたウェーズ君。何?来客?それは気づかなかった。どこに――――――なっ!?貴様は沈黙サークルの!何をしに来た。また性懲りもなく沈黙の申し子のほうが偉いなどとほざきに来たのか?笑止!魔導戦術を編み出した功績は認めよう。しかし奴が彼女より勝っているなどありえないことだ。彼女こそが史上最強の魔導師だ。
 ふはははは!!なんと愚かな戯言か。沈黙の申し子自身も手記に残しているではないか。彼女の理論あっての功績だと。確かに今日我々が魔導を戦闘に用いることができるのは彼のおかげだろう。あらゆる理論を証明した彼女も魔導戦術に関してはまったく手を付けなかった。しかしそれは彼女が魔導を戦闘に用いるなどという野蛮な考えを持っていなかったからだ。彼女はただ純粋に魔導を研究していたに過ぎない。
 なんだと?ふ、貴様の幼稚な挑発などに乗るほど私は愚かではない。
 表へ出ろ!彼女こそが最強であることをこの私自らが証明してやるわ!!
 

魔導学校の根源サークル部長レフの活動風景1

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 5月 3日(土)02時01分39秒
返信・引用
 
 同志諸君、朗報だ。今年はなんと3人の学生が我々の根源サークルへと入ることを希望してくれた。喜ばしいことだ。大いに祝おうではないか。
 ふ、などと言うのは冗談だ。我々の目的はただ一つ。魔導界に旋風を巻き起こしそして人知れず消えていった魔導理論の祖、根源の解読者について語り明かすことだ。

 新入生諸君、諸君らは根源の解読者を知っているかね?魔導という不可思議な力の謎を完全に解読してみせたパーフェクト魔導師だ。魔導研究家は口を揃えてこう言う。魔導理論は彼女によって完全に証明された、と。事実、彼女の証明には穴がなく、研究によって初めて明らかにされたと思われていた理論も既に彼女が証明していたのだよ。しかし諸君らはこう反論するかもしれない。未だに魔導に関しては不明な点が多いではないか、と。確かにその通り。だからこそ魔導の研究は今も続いているのだ。
 だがしかし!それは彼女に落ち度があってではない。我々が彼女の理論を解明し切れていないだけに過ぎないのだ!
 かの有名なカルクンの創始者は手記にこう書き残している。私が数多くの魔導戦術を生み出すことができたのは魔導理論に一切の穴がなかったからだ。さらに怠惰の魔導師もこう言い残している。私は彼女になりたい。
 諸君、これだけで彼女の凄さが理解できただろう?そう、まさに彼女は魔導の祖。彼女なくして魔導はここまで発達しなかった。

 ではなぜ彼女の存在を知らない者が多い?それは長い間ある一部の人間が秘匿してきたからだ。
 その筆頭が賢者だ。賢者は彼女の存在を知りながら彼女の存在を公にすることはなかった。魔導研究家たちもだ。奴らは彼女に関する情報を独占し、歴史から彼女の存在を消し去ろうとした。なんという暴挙!!嗚呼、なんて罰当たりで愚かな行為なのだろう。魔導の祖を、我々魔導師の道標たる彼女を歴史から抹殺するなど・・・―――
 さてここで諸君らはまた疑問に思ったはずだ。なぜ奴らは愚かにも彼女を歴史から消そうとしたのか。それには諸説あるが最も有力な説がこれだ。彼女は解読してはいけない部分まで解読してしまった。つまり彼女は世界のタブーに触れてしまったのだ。ゆえに20代半ばという若い身空で突然謎の失踪をし、歴史から抹消されかかった。
 しかしそんな彼女の存在に光明を当て、白日の下に晒した人物がいた。それが諸君らも知っている怠惰の魔導師だ。

 ん?なんだウェーズ君。何?店の予約が取れただと。ふ、良くやったウェーズ君。
 新入生諸君、これから諸君らの歓迎会を行う。場所は双子広場を一望できるラシュアンの店3階だ。あそこは安い上に量が多いという学生に優しい店だ。この時期は各サークルの歓迎会で予約が殺到しなかなか来店できないはずだが流石我がサークルの参謀ウェーズ君。諸君らもウェーズ君の手腕に感謝したまえ。
 では早速出発だ。
 

魔導学校の召喚魔法教授ツィッタの講義風景3

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月29日(火)16時20分55秒
返信・引用
 
 いやはや、前回の講義は皆に悪いことしたねぇ。すっかりあのペンギンくんと話し込んじゃったよ。
 じゃあ今日は異世界の生物の召喚についてやっていこうかい。

 必須の夢幻理論ではもうやったかい?この世界が夢幻空間を漂う無数の世界の一つだってことは。実際に確認したわけじゃないけど、夢幻空間には無数の世界がこの世界同様に漂ってるって話だ。世界の名前まで知られてはいないけどねぇ。
 それで主に召喚される世界の住人ってのは決まってるんだよ。戦闘に用いるならあの世界、研究の助手に用いるのならこの世界って具合にね。怠惰の魔導師が求めたのは癒しだったからそれまでの世界とは違う世界から召喚してたみたいだけど、基本的に3つの世界から召喚するってのが相場だね。
 攻撃系、補助・治癒系、助手系の3つだね。彼らも召喚されることを望んでいるようだから持ちつ持たれつさ。
 毎年あることなんだけどねぇ、召喚の実技やってるとたまにとんでもない奴が召喚されちまうことがある。それは召喚者の技量が低かったってのも理由の一つだけど、奴らが強引にやってきちまうなんてこともざらにあるんだよ。まぁでも怖がることはないさ。ちゃぁんと丁重にお帰りいただくからね。
 実は毎年なにが出てくるかちょいと楽しみにしてるんだよ。去年は火食い鳥が現れて、渓谷で実習をしてた生徒が立ち上らせた火柱を食っちまったよ。それで満足してくれたからすぐに帰ってくれたんだけどね。いやはやタイミングが良かったよ。その生徒さんには悪いことしたけどねぇ。
 怠惰の魔導師みたいなファンシー生物を召喚したいって生徒さんもいるかもしれないけど、この講義ではやらないよ。ていうか知らないんだよ。どうしてもってんならこの間来たペンギンくんに聞いてみるんだね。
 それじゃあ次に繋げたい世界を指定する魔法陣への書き方だけど――――
 

魔導学校の召喚魔法教授ツィッタの(?)講義風景2

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月29日(火)16時16分24秒
返信・引用
 
 「今日は異世界の生物の召喚についてやるのだ」
 なにやってんだい、おまえさん。
 「わっ、もう来たのだ。予想より早いのだ」
 おまえさんかい。講堂までの廊下にバナナの皮を敷き詰めたのは。まったくなにやってんだい。
 「先生やってみたかったのだ。羨ましかったのだ」
 やりたいならやりたいで構わないけどねぇ、それならちゃんと直談判してくれなきゃ困るよ。バナナの皮を片付ける清掃員の身にもなりな。
 「なんで片付けるのだ?食べればいいのだ」
 食べやしないよ。ましてや落ちてるもんなんか。
 「そうなのだ?美味しいのにもったいないのだ」
 まぁいいけどねぇ、じゃあ折角だ。今日は召喚される側からの話を聞こうかい。皆もそれでいいかい?
 じゃあお願いするよ。
 「任せるのだ。ずっと前のご主人の影響で説明好きになったのだ。どんどん説明するのだ」
 ちなみにおまえさんの今の主人は誰だい?
 「テルムアなのだ」
 賢者さんかい。そりゃビックリだねぇ。なんだってこんなとこに紛れ込んでるんだい。
 「ナルちぃの墓守なのだ。代々賢者と契約を交わしてるけど目的はナルちぃの墓守をすることなのだ。賢者もそれでいいって言ってくれてるのだ」
 なるちぃ?
 「そうなのだ。友達なのだ」
 それはいったい誰だい?
 「ナルちぃはナルちぃなのだ。広場で眠ってるのだ」
 ・・・・守護の魔導師のことかい?
 「そうなのだ。ずっと前のご主人の弟子だったのだ。ナルちぃはいつでも笑顔を絶やさない優しい悪戯っ子だったのだ」
 ってことはおまえさん、黄昏時代からずっと生きてるのかい?
 「そうなのだ?本当は帰らなきゃいけないけどずっと居続けてるのだ。ナルちぃの魂が再生されるまでずっと守り続けるのだ」
 こりゃ驚いた。じゃああんたは怠惰の魔導師と直接契約していた召喚獣ってことかい。黄昏時代の貴重な生き証人ってことになるねぇ。ちょいと聞いてもいいかい?
 

魔導学校の召喚魔法教授ツィッタの講義風景1

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月29日(火)16時10分5秒
返信・引用
 
 おんやぁ、今年は召喚魔法の受講者が多いねぇ。いやはや嬉しい限りだよ。
 じゃあ初回の今日はいきなり召喚の仕組みから言ってみようかい。

 召喚と言えば異世界の生物を呼ぶ、なんて思われてるかもしんないけど、実際はそうでもないよ。動物を呼ぶこともあれば人を呼ぶことだってある。千差万別だねぇ。
 じゃあどうやって別の場所から生物を呼び出してるかって話だけど、これは近くの空間をどこか別の空間と繋げて奴らの通り道を作ってあげてるだけだよ。実に簡単だろ。だけど空間を繋げるなんて芸当、空間を操る能力を持ってなきゃできないことだ。その能力を持ってても繋げる空間の正確な座標を把握してなきゃできないよ。
 じゃあなんでこの講義はあるのかって疑問に思っただろ?安心しな。能力を持ってなくても召喚はできるんだよ。

 生物を呼び寄せる手段として2つある。同世界から召喚するのと別世界から召喚するのじゃレベルが違うけど、方法としては大して変わらないよ。
 方法の一つとしてはポピュラーな魔法陣を使ってだね。これは汎用性が高くて知識さえありゃ誰にでも使える。専用のチョークさえ所持してりゃ場所を問わずさ。でも問題は時間とスペースだね。慣れちまえば短時間で書けちまうんだけどねぇ、水辺じゃ書く場所がないから使えない。でも安心しな。魔法陣を書いた紙か何かを持ち歩くって手がある。これならいつでもどこでも好きに呼び出せる。
 二つ目はちょいと難しいよ。完全に会得するのに最低でも10年は必要だ、なんてことは言わないけど、会得するのに苦労するのは確かだよ。それにちょっと強引だからねぇ。それなりの知識を備えてなきゃ無理だよ。
 魔導素子理論を専攻してる生徒はいるかい?それが大きく関係してるからこの講義を受ける生徒は魔導素子理論を専攻したほうが理解が早まるよ。まぁ、方法1だけ会得するから構わないよって生徒は魔導素子理論を取らなくてもいいけどねぇ。魔導素子理論は魔導理論の中で一番難しいから。
 じゃあ本題に入ろうかい。二つ目の方法は呪文詠唱だよ。おや、気が抜けた顔してるねぇ。拍子抜けしたって顔に書いてあるよ。
 口で言うのは簡単だけど、実際はかなり難しいよ。呪文詠唱によって魔導素子って魔導の構成粒子を組み替えて空間と空間を繋げるんだ。これはただ呪文を丸暗記して唱えるだけじゃ発動しないよ。ちゃんと呪文に規則正しい魔力を乗せなきゃなんないからね。魔導素子で中空に魔法陣を書くってイメージで構わないよ。まぁ、並の魔導師じゃ魔導素子を自由に組み替えるなんてできないんだけどねぇ。

 こっちの方法は後回しして方法1のほうをやろうかい。方法2をやるにもまずは方法1を会得してなきゃできないよ。
 じゃあまずは簡単な魔法陣を書いて――――
 

魔導学校の人魔解剖論特別講師フルノーム博士の講義風景3

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月29日(火)13時42分22秒
返信・引用 編集済
 
 魔導師の卵の皆さん、こんにちは。今日はタイプ“ムーン”についてお話します。
 講義の前に魔の王の主張をお伝えします。タイプ“ムーン”という呼び方は長いから月種にしないかとのことです。確かに長いですので、本講義では彼の主張を聞いて月種と呼びたいと思います。

 一部の例外を除いて魔は人語を解しません。しかし月種と呼ばれるタイプの魔は人語を解します。月種の魔は知能が高く、また力も強いです。約2.5倍実力が上がるのだと聞いています。魔の王は言うまでもなく月種ですね。絶魔クラスの魔は月種が多いです。王の種族であるリオンは月種しか存在しません。
 魔の王の話によると月種は彼ら魔の故郷であるブラスノルカ島でしか生まれず、めったなことではその島から出ることはないそうです。の、はずなんですが、なぜか魔の王は友好都市オルテガで目撃されることが多いです。もしかしたらオルテガに住んでいるのかもしれません。

 初回の講義で言いましたが、魔の中にも人と魔が友好関係にあるのを良しとしない者たちもいます。月種でなければ組織だって行動することがないので、反人魔友好活動をしている魔を指揮しているのは月種だと思われます。ただ、彼らは魔の王の側近だと思われる一人をひどく怖がっているので大々的な活動は行っていません。人に被害が出ていないことはとても喜ばしいことです。
 ですが、人のほうの反人魔友好組織は過激です。中でもあの盗賊団マリオンは過激が過ぎて、いつの間にか犯罪者集団に成り下がってしまった組織です。人にも魔にも等しく襲い掛かる凶悪な犯罪者集団ですが、元々はオルテガが作られたときに反人魔を掲げて活動していた一組織に過ぎなかったそうです。
 人と魔が歩み寄りを始めて200年余り経ちますが――――
 

魔導学校の人魔解剖論特別講師フルノーム博士の講義風景2

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月29日(火)13時25分49秒
返信・引用 編集済
 
 はい、魔導師の卵の皆さんこんにちは。今日は魔について皆さんに知ってもらおうと思います。

 魔には階級のようなものがあることを皆さん知っているでしょうか。
 雑魚魔から下弦魔、上弦魔、中堅魔、羅刹魔、絶魔と言ったように階級に合わせて実力も上がります。そして希少価値も高まります。これに該当しない階級もあります。それが四元魔、幻魔、始祖魔です。これらは幻の魔とも呼ばれており、めったなことでは人前に姿を現しません。
 皆さんが最も頻繁に目撃するのは雑魚魔ですね。
 ジスターデ国出身の人は雑魚魔キューブ、ファルタ連邦国出身の人は雑魚魔スモグ、魔導国レトポーフ出身の人は雑魚魔バブル、カルクン神聖国出身の人は雑魚魔スノット、島国ヤマト出身の人は雑魚魔ツクモが馴染みの深い雑魚魔だと思います。
 雑魚魔は群れて行動することが多いのですが、群れてもそれほど強くないですから反人魔友好組織の攻撃対象になることが多いです。とても愛らしい姿をしているというのに可哀想なことをするものです。

 スクリーンを見てください。今紹介した雑魚魔の映像をお見せします。
 まずは雑魚魔キューブ。カラフルな立方体でクルルルルと鳴きます。一番人に懐きやすい魔でもあります。魔の王なんて一家に一匹のキャッチフレーズでペットとして飼ってもらおうと発言していました。
 次に雑魚魔スモグです。綿菓子のような外見をしており、非常に臆病で小心者なので常に上弦魔以上の魔と一緒に行動しています。ですが一度心を許せば可愛らしい愛情表現をしてくれます。
 雑魚魔バブルはシャボン玉のような姿をしていますが、シャボン玉と言われるとショックで拗ねてしまいます。やんちゃな性格をしているので一緒に遊んであげると非常に喜びます。
 個人的に雑魚魔の中で一番可愛らしい外見をしていると思っている雑魚魔スノットは雪ウサギみたいな外見をしています。クピクピと鳴いて足元を跳ね回る無邪気な性格をしています。
 皆さんには最も馴染みの薄い雑魚魔がヤマトの雑魚魔ツクモでしょうか。大陸の雑魚魔は同種ならば姿かたちは同じですが、ツクモは違います。九十九とヤマト字で書くそうで、古くから身近な妖怪として親しまれてきました。九十九神という言葉も彼らから生まれたのではないかと言われていて、下駄や唐傘に似た姿をしているのが特徴です。彼らは悪戯が大好きなので、子供には人気でも大人には嫌われています。
 今紹介した雑魚魔たちの名前と姿を知っていてもその性格まで皆さんは知らなかったと思います。彼らは概ね人に対して友好的なので今度見かけたときに話しかけてみてください。お菓子を上げるとすぐに仲良くなれますよ。

 では次にいろいろ飛ばしていきなり絶魔の紹介をします。
 絶魔と言えば最も出会う機会が少ない魔ですが、それは彼らの数が少なくまた警戒心が強いからです。
 魔の王は絶魔リオンだと言うことは知っていますか?現在存在する魔の中で最も力の強い魔です。獅子のたてがみのような髪を持っている以外はとても人に酷似しています。紛れれば恐らく分からないでしょう。絶魔リオンは同時に2体までしか存在しないらしく、魔の王以外のリオンは王の補佐を行っています。現在王の補佐を行っているのは先王の代から補佐を行っていて、反人魔友好組織の人々にはそれもまた気に入らないことなのではないでしょうか。
 絶魔の中で最強と呼ばれたのは絶魔ルインです。今は既に絶滅してしまいましたが、悪魔のような外見とは裏腹に情が深く仲間思いだったそうです。ヤマトの英雄スオウを知っていますか?彼は絶魔リオンと人の間に生まれた人物です。友好都市オルテガでも彼は人と魔の友好の象徴として扱われています。
 今紹介した魔の他にも――――
 

魔導学校の人魔解剖論特別講師フルノーム博士の講義風景1

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月29日(火)13時23分12秒
返信・引用
 
 魔導師の卵の皆さん、こんにちは。今日からこちらで人魔解剖論についての講義を行う魔の研究家のフルノームと言います。
 えー、それでは今日は人と魔の関係について話したいと思います。

 私が友好都市オルテガで魔との共同生活を始めてかれこれ40年以上経ちます。オルテガとは皆さん知ってのとおり、約200年前に作られた人と魔が共同生活する都市のことです。
 しかし残念なことに、人々の中には魔との友好関係を良しとしない人も多いです。それは魔にとっても言えることで、人と友好関係を持つことを良しとしない魔もいるのです。

 そもそも人と魔は1000年以上も対立してきた種族です。最初に人と魔の戦争が起きたのは夢幻歴200年ごろ。それから幾度となく人と魔は戦争を繰り返してきました。暗黒時代、第2暗黒時代、黄昏時代がそれです。ですが人と魔が対立していたのは両者の自主的な意思ではなかったことが黄昏時代に判明しました。
 黄昏の一族と呼ばれる破壊の種族が裏で糸を引いていたのです。黄昏時代に英雄たちによって黄昏の一族は滅亡し、新しい魔の王が即位されてから人と魔は歩み寄りを始めました。
 初代魔の王バーリハーは黄昏時代に人と共に黄昏の一族に相対し、そして犠牲になった誇り高き王です。ですが彼が黄昏時代に勃発した戦争で人を虐殺したこともまた事実です。彼を擁護する人もいれば非難する人もいます。
 皆さんは彼のことをどう思っているでしょうか。やはり許せないですか?それとも立派だと思いますか?
 オルテガで暮らしていると二代目魔の王と話す機会も時折あります。彼は先王のことを知らないそうですが、大事なもののために最後まで戦い続けた先王を尊敬していると笑顔で語ってくれました。

 人と魔の間には確かにまだ溝はあります。異形の彼らを受け入れることは難しいかもしれません。しかし彼らと一度でもいいから接してみてください。恐ろしい外見とは裏腹に気性の大人しく優しい性格をしているということがきっと分かるはずです。中には凶悪なものもいます。しかしそれは人にも言えることではないでしょうか。偏見を捨て、歩み寄ることから友好関係は始まるのです。
 魔を恐ろしいと思い込んでいる人は二代目魔の王と会話してみると――――
 

魔導学校の魔法剣助教授エルドの講義風景2

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月29日(火)13時19分54秒
返信・引用
 
 じゃあ今日は実際に物に魔力を込めてみるよ。
 あぁ、その前に前回の講義で言い忘れたことを言っておこうか。
 散々魔法剣は危険だって言ってきたけど、実際のところは制御力さえありゃ特に危険でもない。逆を言えば制御力のない奴はいくら修行したところで魔法剣を使いこなすことなんざできないってことさ。と言うことで、実践に入る前に制御力が基準に達してるかテストする。ついでに体力もなきゃ意味のないもんだからね、体力検査もするよ。

 ん?ちょっと待て。お前たち、なんで実践着に着替えてないんだい?実技ホールに来るってことは実技を行うってことだ。制服のままであんたは実技をやる気かい?別に構やしないけど、汚れても知らないよ。もし暴発なんかしたら制服の耐久度じゃもたないかもね。
 実践着の購入のときに説明受けたと思うけど、実践着は特殊な加工がしてあって魔法に対する耐久度が高い。なのに軽くて通気性もいいしデザインもそんなに悪くない。今度から実技ホールに来るときは必ず実践着に着替えてきな。
 ほら、お前たちすぐに実践着に着替えてくる。テストは先にやっちまうから急ぐんだよ。

 今日のテストで基準に達しなかったからって講義をやめろってわけじゃないからね。制御力は訓練を積み重ねてきゃ徐々にだが上達する。先天的に制御力がないってなら別問題だけど、ここに入学できてるってことはそんな奴はいないってことだ。そういう前提で講義は進めてくからね。
 それじゃまずは制御力の簡単なテストから始めるよ。
 

魔導学校の魔法剣助教授エルドの講義風景1

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月29日(火)13時08分58秒
返信・引用
 
 魔法剣の講義を専攻したということは、君たち体力には自信があるということね。
 現在でこそ人気の高まっている魔法剣だけど、魔導と剣術の両方を会得しなきゃならないから生半可な気持ちじゃ最後までついてこれないよ。いいのかい?ただ単位を稼ぎたいだけなら他を当たりな。魔法剣は努力しない奴が使っても暴発の危険があるだけだよ。
 ・・・・・・・・へぇ、今年は出てく子がいないね。結構なこと。じゃあこれからみっちりとびしばしと指導してくから覚悟するんだよ。
 じゃあ初回の今日は理論から行こうか。いきなり実践させるほど楽しい講義じゃないよ。

 本来まったく別物のはずの魔導と剣術を組み合わせたのは、お隣カルクン神聖国の創始者シャルルーイだ。必須の魔導史で習うとは思うけど、魔導戦術の提唱者にしてエキスパートだった人物だ。覚えておきな。
 常識として知っているとは思うけど、魔導石は魔力をよく通す。魔武器や魔具の原料として使われる代物だ。シャルルーイはこれを応用したんだろうね。石に魔力が通るんだったら武器にも通すことができるんじゃないかって。鋼に通らなかったとしても、魔導石をどうにか加工して粉末でも塗布してやれば魔力は通る。だったら燃える剣や凍る剣を手にすることができる。正義っぽくて最高。ひゃっほー試してみよう。
 そんな記述が発見された日記に記してあったそうだ。嘘じゃないよ、ホントだよ。カルクン出身の子に聞いてみな。
 そうして試行錯誤の末に魔法剣は完成したわけだ。アホくさい理由からの突拍子もない発想だったけど、これが完成したのはシャルルーイって男が本物の天才だったからだろうね。二兎追う者は一兎も得ず。本来なら魔導と剣術はどちらかだけを極めるもんだ。なのにその両方を極めちまうんだから脱帽だよ。

 いいかい、もう一度言うよ。魔法剣は生半可な努力だけで会得できるもんじゃない。世に魔法剣士を名乗る奴はたくさんいるけど、本当の意味での魔法剣士はほんの一握りさ。中途半端な奴が魔法剣士名乗ってんだから世も末だよ。
 剣に纏わせた魔法を維持し続けるってのは相当根性がいる作業だ。ただ消えるだけならマシだけどね、制御力のない奴だったら暴発するよ。
 こんな話を知ってるかい?かつてジスターデ国に神槍ミラージュって魔武器があった。魔力を注ぐと槍の色や長さが変わるって代物だ。ジスターデの英雄アスフィートが扱ったときは透明になったそうだよ。で、それを馬鹿な未熟騎士がふざけて使おうとしたわけだ。見事に暴発したよ。そのせいで貴重な魔武器はぶっ壊れ、近くにいた騎士も多数重傷を負った。
 魔導は便利なスキルじゃない。制御を誤ればこっちに牙を剥く。その魔導を剣術と一緒に扱おうってんだ。普通に魔導を扱うよりも慎重にならなきゃいけないよ。いいかい?

 それじゃ初回はここまでだ。次回は実技ホールのほうに集まりな。
 

IHA職員ペティのハンター養成講座の風景5

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月27日(日)02時08分48秒
返信・引用
 
 皆さんこんにちは。毎回出席してくれている人もいて先生はとても嬉しいです。
 では今日はオールラウンドハンターについて講座を行いたいと思います。

 オールラウンドハンターとはすべてを満遍なく請け負ってしまうハンターのことを言います。
 これまでそれぞれのハンターの講座を行ってきましたが、何かを専門にするわけでもなくなんでも見境なく貪欲に請け負うハンターの総称だと認識していただいて結構です。もちろん数はとても少ないです。バウンティーハンターとベースハンターを兼務するハンターは多いですが、すべてを兼務してしまうハンターはそうはいません。
 例を挙げるならばIHAの広告塔でもあるAAAハンターのヴィンセントですね。彼はどんな仕事でも嫌な顔することなく請け負います。皆が避けるような、少しいやらしい言い方をするとお金になる仕事は積極的に請け負っています。
 あ、でも誤解しないでくださいね。彼はがめついわけではありません。彼の相棒の女性ががめついんです。
 以前こっそり教えたと思いますが、彼の相棒の女性は情報屋としての才能に満ち満ちています。ですから困難な依頼でも自分の情報力と彼の実力があればこなせると判断しているからこそ請け負っているのだと思います。えぇ、決してお金に目が眩んでなんてことはないはずです。はい。

 あ、言い忘れていましたが、ライセンスランクはハンターの分類によってそれぞれ異なります。ベースがAになったからと言ってトレジャーまでAになるわけではありません。表向きは最も高いランクから自分は何ランクのハンターか名乗りますけどね。オールラウンドハンターのヴィンセントもアンノウンはBランクです。アンノウンはランクが上げにくいからでもあるんですが、すべてにおいてAAAランクを取得したハンターはIHA設立以来誰一人としていません。
 それともう一つ。オールラウンドハンターにはIHAから直接依頼されることもあります。ライセンスを所持しない者のハンター行為が禁止されていることは皆さんご存知の通り。その国際法を犯した人を処罰するのもオールラウンドハンターです。オールラウンドハンターは漏れなくランクの高い人ばかりなので皆さんは絶対に処罰されないようにしましょう。と言っても別に処刑されるわけではありませんからオールラウンドハンターを怖がらないでくださいね。

 はい、今日はここまでとします。お疲れ様でした。
 

IHA職員ペティのハンター養成講座の風景4

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月27日(日)02時07分8秒
返信・引用
 
 皆さんこんにちは。一週開いてしまいましたが元気にしていましたか?今日の講座はトレジャーハンターについてです。

 トレジャーハンターと言えばお宝探し、というのがたぶん一般的な見解だと思います。実際、一獲千金を狙って各地を飛び回っているハンターもいます。ですがお宝探しが主というわけではありません。遺跡調査も含まれています。
 IHA設立前のトレジャーハンターは遺跡の文化的価値を無視した遺跡荒らし紛いの人たちが多かったですが、国際ハンター法が施行されてからは遺跡の保護も進んでいます。未だに遺跡荒らしがゼロになったわけではありませんが、保護を念頭に置いた遺跡調査を心がけるハンターが増えたことも確かです。
 皆さんもハンターになった暁にはそういったことを念頭に置いて行動するようにしてくださいね。

 トレジャーハンターとは違いますが、同じように何かを調査をするハンターについてもお話します。
 未開発地区の調査をするアンノウンハンター、生態系などの調査をするサイクルハンターなどです。

 読んで字のごとく、未開発地区は人の手がまったく入っていない未開発の地域のことです。一部例外的に住んでいた少数部族などもいましたが、彼らは無為に自然に手を加えようとはしませんでした。
 そんな場所の調査を行うわけですから当然何が起こるか分かりません。未知の生物に出会うこともあるでしょう。危険も一杯です。調査をしてもなんの成果を得られない確率が高いのも特徴の一つです。ですからアンノウンハンターの数は少ないんでしょうね。ハンターの中で最も人気のないものです。ですが何か成果を得られたときの満足感は他に比べる由もありません。
 アンノウンハンターはベースハンターと兼務していることが多いです。成果を得られなければ収入がないですからね。中にはそのままベースハンターとなってしまうハンターもいるみたいです。

 サイクルハンターはハンターの中でも特異な存在です。主な内容は生態系の調査となっていますが、人に害なす生物の捕獲・討伐なども受け持ちます。
 バウンティーハンターの講座のときに手配されている獣もいると紹介したと思いますが、手配獣の相手は主にサイクルハンターが行います。生物学者の依頼も彼らが請け負います。
 サイクルハンターは獣専門のベースハンターでありバウンティーハンターでもあるわけです。

 今日の講座はここまでですが何か質問はありますか?なければ終わりたいと思います。お疲れ様でした。
 

IHA職員ペティのハンター養成講座の風景3

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月27日(日)02時05分47秒
返信・引用
 
 皆さんこんにちは。今日の講座はベースハンターについてお話します。

 ベースハンターはIHAに届いた依頼を受けて報酬をもらうハンターのことです。一般的なハンターですが、これを専門としているハンターはそれほど多くありません。他と兼務している場合が多いですね。ちょっとした小銭稼ぎに、なんて考えているハンターもいるみたいです。実際に簡単な依頼だったら小銭稼ぎになりますからね。もちろんこれを専門とするハンターもいます。その人たちを主にベースハンターと呼びます。

 IHAにはどんな依頼が届くのか気になる人もいると思いますので少しだけお話しちゃいましょう。
 簡単なものだと飼い犬の散歩だとか子供の世話とかそんなものが依頼されることもあります。ハンターを便利屋か何かだと勘違いしている依頼人も結構多いんですよ。告白の手伝いをしてくれ、なんて依頼も昔はありました。中にはちょっと特殊なものもあって、エージアナ樹林のどこかに生えている幻のキノコを取ってきてくれなんて無茶な依頼もありました。
 市民の方々にとって最も身近なハンターがベースハンターと言えるでしょう。もしかたら皆さんの中にベースハンターにお世話になった人がいるかもしれませんね。

 そんな依頼ばっかりなのかと誤解されてしまうのもあれなので危険な依頼も紹介しちゃいましょう。
 これは実際に依頼されたまだ解決されていない依頼です。他の人には話さないでくださいね。
 未開発地区のシェイフ大森林をご存知ですよね。あそこにはかつて少数部族のルムヌ族とラピ族という人たちの集落がありました。彼らは黄昏時代に滅亡してしまいましたが、依頼人はその生き残りの子孫を見たと主張しているのです。依頼内容はその依頼人が見たという生き残りの子孫を保護すること。少しも危険じゃないじゃん、と思った人。・・・・・・あら、全員ですか。ふふふ、もちろんこれだけではありません。
 依頼人が見たというその生き残りの子孫らしき人物が連れていた生物に依頼人は瀕死の重傷を負わされたんです。保護する必要なんてあるのかしらとは思いますけど、もし生き残りの子孫なのだとしたらきっと魔をひどく怨んでいるはずです。彼らを滅ぼしたのは魔ですから。復讐、なんて悲しい行動を起こす前に接触して話をしてみるだけでも何か意味があるはずです。
 現在はベースハンターにこの人ありと言われるハンターが依頼遂行中です。皆さんがハンターになるころにはもう解決しているかもしれませんね。

 はい、今日の講座はここまで。来週はお休みになりますので間違えて来ないようにしてくださいね。お疲れ様でした。
 

IHA職員ペティのハンター養成講座の風景2

 投稿者:管理人  投稿日:2008年 4月27日(日)02時04分12秒
返信・引用
 
 皆さんこんにちは。今日の講座はバウンティーハンターについて詳しく説明します。

 前回の講座に出席してくれた方には説明したとおり、バウンティーハンターは昔で言うところの賞金稼ぎです。
 基本的に手配されているのは人ですが、中には魔や獣も含まれることがあります。魔とは友好関係にありますが、魔の中にも人と同様に犯罪を犯す者もいます。ですが魔の手配犯は魔が処理することが多いので、実際に魔の手配犯を相手にすることは極稀なことだと認識していただいて結構です。
 皆さんはご存知ないかもしれませんが、実はハンターの中には魔もいます。友好都市オルテガ創設以来200年、魔の中にも人と同じように労働で稼いでみたいという考えの魔も現れたということです。これはとても喜ばしいことですね。ですが人と魔が歩み寄ることを良しとしない心無い人たちもいますので彼らにとっては快適なハンターライフとはまだいかないみたいです。残念なことです。
 あら、少し話がずれてしまいましたね。それでは話を元に戻しましょう。

 Dランクのハンターは食い逃げや窃盗などの軽犯罪者しか相手にできませんが、ライセンスランクが上がるにつれ殺人などを犯した凶悪犯を相手にすることになります。当然命の危険が伴います。IHAにはハンター専用の病院を完備していますが蘇生技術まではありません。自分の実力を十分に考慮した上でどの手配犯を相手取るか決めてください。退くも勇気です。
 ところで、最高ランクの手配犯と言えば皆さんが真っ先に思い浮かべるのは誰でしょうか。たぶんどちらかではないかと思います。
 一人は職業的殺し屋のヘル。何人ものハンターを返り討ちにした素性の知れないとても危険な人です。
 もう一人はあの盗賊団マリオンの頭領ダズ。めったに人前には現れないとの話ですが、かつて勇者に討伐された殺意の魔導師グリモアを頭とする犯罪者集団以上に凶悪で危険な犯罪者集団をまとめている人です。10年ほど前にこのジスターデ国の小さな農村を壊滅させたことは、皆さんの記憶にもまだ新しいと思います。
 この2名はライセンスランクがAAAになったハンターだけが狙うことを許可されています。盗賊団マリオン関係の手配犯もAランク以上でなければ狙うことはできません。もっとも、狙おうと思ってもヘルの出現場所や盗賊団マリオンの拠点の場所などは判明していないので無理だと思います。
 もし偶然ばったり出くわしてしまったら恥も外聞も捨てて逃げ出してください。彼らは人の命を奪うことに毛ほどの躊躇もありませんから。

 最後に、手配犯の中にはDead or Arive表記の人もいます。できれば生け捕りが一番ですがそれが難しい場合は殺してしまっても仕方がないという意味です。
 この表記のない手配犯を殺害してしまった場合、賞金は支払われませんので悪しからず。

 はい、今日の講座はここまでです。お疲れ様でした。
 

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